犬山城のビジュアルは、唐破風が決めて!を解体してみた!
今日のタイトルは、コレ!
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犬山城のビジュアルは、唐破風が決めて
おっと。いきなり何の話?って思いました?
国宝犬山城天守の特徴を少しずつご紹介しようかと思っているわけですが、
何から行きましょうか?
って思って、やっぱり見た目=ビジュアルからだよねぇって思うんです。
今回のブログは、そんな話です。
◆ 破風(はふ)って何?
そもそも、破風ってなに?って話ですよね。
破風(はふ)っていうのは屋根の妻側、つまりは屋根の端っこのことです。
神社とかによくあります。普通の家にもあります。
どういうのかっていうと、こういうの。
犬山城天守の付櫓。この屋根の端の部分が『破風』。
三角になってるところです。
これが、『破風』。
で、破風を分類すると、以下の2種類があります。
① 構造上、必ずあるもの ➡ 入母屋破風、切妻破風
② 装飾・象徴的につけられるもの ➡ 千鳥破風、唐破風
◆ 構造上、必ずある破風
簡単に説明しますと、構造的に必ずできる破風は、建物・屋根の構造によって形が異なります。
なので、建物の構造を見てみましょう。
天守の構造は、入母屋造、寄棟造、切妻造の3種類があります。
望楼型天守は入母屋造、層塔型天守は寄棟造です。
切妻造は付櫓などで用いられます。
そこからできるのが、入母屋破風、切妻破風です。
寄棟造りには破風はありません。
入母屋破風と、切妻破風。
わかりますよね? 三角のところ。
これが構造上、必ずできる破風です。
◆ 装飾・象徴的な破風
では、装飾・象徴的な破風はなんでしょうか?
それは、唐破風と千鳥破風です。
やっと唐破風が出てきました(笑)
千鳥破風と唐破風のちがいはわかりますよね?
形が全然違うというか、
唐破風は特徴的!
唐破風は、装飾的な要素が非常に高く、
神社建築に多用されています。
たとえば、これ。
堤治神社・社殿(愛知県一宮市小信)です。
はら、唐破風あるでしょ?
弓なりにそり曲がった形状
ヒジョーに、特徴的です。
◆ 犬山城天守には、唐破風。
2017年3月26日
この唐破風が、犬山城天守にもあります。
というか、ヒジョーに特徴的に、
犬山城天守のビジュアルを決めるぐらいの存在感です。
ね?
弓なり上に曲がったところ。
これが唐破風。
こじんまりとした天守の真ん中に、堂々と、
そしてヒジョーに特徴的に
存在感満々でいますね。
犬山城天守のビジュアルを決める、唐破風。
これがもし、なかったら?
これがもし、三角の千鳥破風だったら?
答えは簡単。
普通の建物になってますね、間違いなく。
どこにでもある建物になってますね、間違いなく。
これは大事です。
唐破風は、犬山城天守にとってはとても大事。
あってよかったですね。
特徴になってるから。
だから、犬山城天守の特徴は何ですか? って聞かれたら、
唐破風
って大きな声で元気よく答えましょう!
(笑)
今日は、ここまで。
次回は、犬山城天守以外の現存12天守の中から、
唐破風がつけられているものをちょっとだけ紹介しますね。
では、また会いましょう!
たかまる。
- 写真はすべて、たかまる。が撮影したものです。
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